矯正治療とは
これまでは歯の表面に金属のブラケットを装着しなければならなかったため、金属の部分が目立つことに抵抗感が大きく、なかなか矯正治療に踏み切れなかった方も多いことと思われます。
最近では、金属に代わり歯の色と類似した白いセラミックや透明なプラスチックのブラケットが登場したり、歯の裏側に矯正装置をつける舌側矯正という治療法が登場したため、審美的にも良い状態で矯正治療を受けていただくことが出来るようになりました。
矯正治療では歯並びを綺麗にするのに約1~2年。歯を保定するのに約1~3年の治療期間を要します。なるべく若いうちに矯正治療を行った方が歯の動きが良く、歯の後戻りも防ぎやすくなりますので、早めに始められた方が良い結果を得られるでしょう。
・不正咬合の原因
不正咬合には様々な原因がございますが、多くは歯と顎のバランスが取れていないという先天性の要因(生まれつきの要因)が挙げられます。また後天的な原因としては、舌で歯を押したり頬杖をついたりするなどの口腔習癖や、柔らかい食事に慣れて顎の発育が不十分になるなどの生活習慣が挙げられます。足を組む癖、片方の顎でばかりかむ癖なども、長期に渡ると不正咬合の原因のひとつとなる可能性がございます。
装置が目立たない矯正、短期間で終えることができるスピード矯正、治療期間が限られている場合に気になるところだけ整える部分矯正など、患者様の症状やご希望に合わせた治療方法をご提案しております。「装置が目立つ」「治療期間が長い」と言う理由で矯正歯科の治療をためらわれていらっしゃる方は、一度ご相談にいらしてください。
大人の方の矯正治療(成人矯正)
矯正治療の目的は、永久歯(大人の歯)の歯列やかみ合わせを機能的に正しくすることです。年齢が若いうちに始められた方が早くに治療が終了し、後戻りもしにくいという利点がございますが、遅く始められたからと言って仕上がりに違いが生じることはございません。最近では60代の方が矯正治療を行われることも多くありますし、重度の歯周病で歯並びがガタガタになった場合には、インプラント治療だけではなく矯正治療で歯列を整えることも出来ます。